バスケットボールタイム

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「試合になると、どう動けばいいのかわからない」という質問に答えてみました

今日は、塾の生徒から、「試合になると、どう動けばいいのかわからない」という質問を受けたので、答えてみたいと思います。

まず、質問をしてくれたのは中学3年生の男の子、バスケ歴は約2年(ミニバス経験はなく、中学から学校の部活動でバスケを始めました)。彼は、最上級生になってからは、スターターとして試合にも出ていたのですが、なんとなく先輩たちの動きを見て、見よう見マネでプレーしていたそうです。ですから、いつも同じメンバーで試合をすると、そこそこには動けるけれども、あまりお互いの動きを知らないメンバーと試合にでると、動きがかぶってしまったり、イメージが共有できず、上手く連携できないというのが悩みでした。

こういった悩みは、バスケを始めたばかりの方や、試合での実践経験が少ない方など、多くの方が、多かれ少なかれ抱えている悩みなのではないでしょうか?

特に、バスケットボールは、めまぐるしく攻守が入れ替わり、その瞬間、その瞬間、ケース・バイ・ケースで何がベストなのかが異なるため、判断がとても難しい。

 

私は、いつもどう動くのかをアドバイスする際には、できるかぎりシンプルに「チームの中での自分の役割をまっとうすること」とアドバイスしています。

チームの中での自分の役割」とは、コーチや顧問など指導者がいる場合には、その指導者から与えられた役割を、指導者がいない場合には、各ポジションの役割をまっとうするよう意識するようにアドバイスをしています。

 

1)PG(ポイントガード)として、出場する場合

PGは、ゲームをコントロールし、全員に指示を出し、チームをまとめること力が求められる。マイ・ボールになったら、すぐにボールを受け取り、スムーズにフロント・コートへボースを運び、オフェンスの起点となるようにプレーしよう。

(PGの役割については、以前の記事を参照下さい。)https://blog.hatena.ne.jp/jukubas/jukubas.hatenablog.com/edit?entry=17391345971639615743

 

2)ウイングマン (SG:シューティング・ガード、SF:スモール・フォワード)

ウイングマンは、マイ・ボールとなったら、先陣を切って、相手ゴールへ向かってファスト・ブレイクに走り出そう!ファスト・ブレイクが成功しなくても、セカンダリー・ブレイクを狙い、ハーフコート・バスケットでは、オフェンスの中心として、積極的にゴールを狙おう!

ウイングマンの役割については、以前の記事を参照下さい。)https://blog.hatena.ne.jp/jukubas/jukubas.hatenablog.com/edit?entry=17391345971642666289

 

3)インサイド・プレーヤー(PF:パワー・フォワード、C:センター)

インサイド・プレーヤーは、最も大切なことは、ディフェンス・リバウンドを死守し、相手のオフェンスを終わらせ、確実にPGにボールを渡し、自チームのオフェンスをスタートさせよう!ハーフコート・バスケットでは、ウイングマンにボールを持たせるためにスクリーンをかけたり、ポストプレーをするなど、主に3Pエリアの内側で体を張ってプレーする。また、ウイングマンやPGとの連携が多いポジションなので、事前に、どんなプレーをするのかを打合せし、イメージを共有しておこう。

(例)→スタック
   →ウイングマンにボールが入る
   →ローポストでポジションをとる
   →ボールがローポストに入る→1on1

   

   →スタック
   →ウイングマンにボールが入る
   →ローポストでポジションをとる
   →ボールが入らない
   →ウイングマンのディフェンスにスクリーンをかけ、ピック&ロールから2on2

 

など、様々なオフェンスのパターンがあるので、必ず、動きのイメージを共有しましょう。

インサイド・プレーヤーの役割については、以前の記事を参照下さい。)https://blog.hatena.ne.jp/jukubas/jukubas.hatenablog.com/edit?entry=17391345971643935677

 

 

 

*そして、私がもっとも注意していることは、プレーを放置せず、承認することです。
プレーヤーが、自分の役割を意識し、まっとうしようと努力しているときには、例え失敗したとしても、その努力を承認します。例えば、ゲーム中でも、「やろうとしていることは伝わってきたぞ、OK!今のプレーを繰り返そう!」などと声をかけています。そして、試合・ゲーム後には、上手くいかなかったプレーをヒアリングし、どうすればよい結果になったのかを考え、イメージさせる。そのイメージを実現することを、次の試合、ゲームの新たな課題として設定しています。良くないプレーを指摘するのではなく、良いプレーを教え、自信を持ってプレーできるようにサポートしています。